Corvus - The Other Side.
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Corvus
Thanks, Key

 じょにーさんの主催するKeyアレンジオンラインイベント「Thanks, Key」に参加しました。「Corvus」という曲を投稿しています。


 せっかくなので、今回のライナーノーツっぽいものをここへ残しておきます。

 「Corvus」の原曲はAirより「夜想」です。作り始めたのは5月10日、途中少し寝かせて様子を見つつ作業が終わったのは5月12日。そこから9日かけて曲名を考えて、完全にただの嫌がらせですがフライングでじょにーさんに押し付けました。元のタイトルが和名だったこともあって、横文字タイトルが自分の中ではスタンダードなので「からす座」という意味の単語をタイトルへ持ってきています。

 アレンジということで原曲選びから始まるのですが今回の選曲は一瞬で終わっていて、「鍵アレンジイベントをやるよ」と聞いてから何となく脳内でKey作品のBGMを思い返しそうとして真っ先に出てきたのがAirの「夜想」だったのでした。普段あまりこういうイベントに顔を出さない方ではありますが今回丁度手が空いていたこともあって参加させて頂くにあたり、せっかくなのでコンセプトを先に建ててストレートに表現するという普段あまり使わない手法をとりました。

 「Corvus」はサントラを引っ張り出さずにそのまま脳内にあった記憶だけを頼りに作りました。終わってみれば確かに「夜想」ではありましたが、オリジナルよりもOrnithopter版のほうが印象が強かったようで、構成的にはそのような感じになっております。いつもと比べると、比較的原曲の形が残った、自分の中ではおとなしいアレンジの部類です。

 個人のブログなのでさらに長文をだらだら書き放題書きますが、先にも言ったとおり制作中は元の音源を聞いていません。記憶の中で美化されたものをアウトプットしようとしたのが今回のコンセプトです。よって制作が終わった後ようやくサントラを引っ張り出してきて、キーが違ったのにようやく気づきましたが敢えて直しませんでした。その後Ornithopterを聞いて、「あぁこっちだったか…」とも思いましたがまぁ夜想には代わりなかったのでそのままです。他にも若干差異はありましたが、その辺も時間の経過によって都合よく解釈されたということで大幅な修正は行わずに提出しました。

 曲の構成について順を追って少し書くと、まず最初にパッドを敷きました。そっから若干あやふやでローファイなピアノを足して、リバースをかけつつビートを差し込むという形で進めました。当初無意識にOrnithopterを思い出してたのもあって4つ打ちでやるつもりでしたが、BPMを落としてアンビエント方面へ持ち込む形に。元々原曲が派手な展開をしなかった(と記憶していた)ということもあって、ブレイク後の展開は底上げしつつOrnithopter版のフレーズを前面に、裏でリバースのかかったオリジナルのフレーズという構成になっています。後は少し寂しかったので、ナレーションのサンプリングにちょこちょこエフェクトをかけて走らせたという感じでしょうか。大体の作りはそんな感じです。ご覧の通りそう複雑なことはしておらず、自分のアレンジ曲の中では全体的に素直な構成かなーと思っております。普段は「原曲は投げ捨てるもの」なんていわれたりしますが、今回そうならずに済んだのは正直ほっとしています。(リミックスとアレンジというところで自分の中で線引きをしていた、というのもあります。一応。)


 別に「Air」が悪いというわけではなく単に自分の問題なのですが、実は言うとKeyの作品の中で「Air」というのは自分の中ではプライオリティの低い作品です。イベントのレギュレーションでもOKだったのでタクティクス時代も含めて考えると、「One」がトップにきて「智代アフター」が次点、というのが自分の中での順位付けです。そのような背景があった上で「Air」を選んだのはこれといって理由があったわけではありません。Keyの楽曲といわれてパッと思い浮かんだのが「夜想」だったのであって、特にあれこれと考えて着手したわけではないからです。考えすぎてごてごてとした装飾まみれにするよりは、先に挙げたコンセプト通りそのままやりぬいてしまおう、と判断した結果が今回の「Corvus」でした。
 かれこれ10年以上前の曲が自分の中で根付いていたことを考えると、自分が思っていた以上には「Air」へ肩入れしていたのかもしれません。今になっては「Air」を見ながら泣けるような感受性豊かな人間ではなかったことが、逆にそのことに拍車をかけていたのかなとも思います。未だに『「Air」で泣けた』という話を聞くたびに、大多数の人が得られた感動というものが消化できなかった未熟さのようなものを感じて、悔しいような寂しいような感情に苛まれる作品が自分にとっての「Air」であり、そのことは多分これからも引っかかり続けるのでしょう。ある意味忌々しくもあるこの作品は、自分の理解力のなさをこれからも訴え続けてくるのだろうという気がしてきてならず、それ故に中々忘れることも出来そうにはありません。


 イベント初っ端から大幅にフライングしてこんなアガらない曲を押し付けられたじょにーさんは恐らく大層困ったでしょうが、その点も含めて個人的には割りと満足しています。まだまだイベントは開催したばかりですので大変でしょうが、頑張って下さいませ。

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