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 tumblr、使ってますか。

 数あるネットワークサービスの中でも特に異色だと思われるtumblr。その実態は無言のコミュニケーションが繰り広げられている根暗なものです。

 形としてはtwitterにたとえられるような、ミニブログを提供しているサービスです。アカウントを作ると、登録時に決めたIDがそのままサブドメインとなってミニブログが提供されます。普通のブログのように使っても別にかまいませんが、tumblrの真価は貴方の日常や考えを綴ったテキストの羅列などは求めていません。
 tumblrにはtwitterと同じくフォロー・フォロワーの概念があります。自分のダッシュボードにはフォローしている人のポストが羅列されていくわけですが、恐らくテキストはほとんどなく、写真ばかり延々とポストされてくることかと思います。そしてそれは恐らくフォローしている人が直接投稿したものではなく、第三者が投稿したものです。これは何かというと、貴方がフォローしている人がフォローしている人から「リブログ」した投稿です。この「リブログ」という機能が、通常のブログとは少し異なるところであり、tumblrの最大の特徴でしょう。
 「リブログ」というのは他人の投稿を自分のブログへ転載する機能です。要するに一番最初にその写真を投稿した人がいて、それを見た人が興味を持ち、自分のブログへ転載します。そのフォロワーがまた転載を繰り返し、画像が延々と転載され続けているのです。自分で能動的にコンテンツを生産するのではなく、他者のコンテンツを利用して自分のブログを形成しているのがtumblrの主な使われ方だと思います。フォロワーとのコミュニケーションは、ほぼこの「リブログ」といった行為のみで行われているというのが実際のところでしょう。

 要するに何かというと、完全に「センス」だけで会話しているのがtumblrです。他人が転載してきた写真から自分が良いと思ったものを転載しつづけていく行為が延々と繰り返されています。そしてダッシュボードから離れ、生成した自分のブログを見ると、自分のセンスで集めた写真が羅列された完全に俺得なブログが出来上がっているのです。

 インターネット上にある、ありとあらゆる画像(実際にはテキストから動画まで)が循環しているtumblr。ダッシュボードを見続けていると、一度過去に見た画像が再び取り上げられている、なんてこともよくあります。色々な人が反応を示した画像はそれだけ広まるので、何度も見ることになる画像というのはそれだけの評価を受けて巡ってきたものです。良いものは風化しないというのがこんなサービス上で実践されているのを見ると、中々奥が深いなぁと思います。

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